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本の感想と日々のできごと

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小説あります
評価:
門井慶喜
光文社
¥ 1,575
(2011-07-20)

JUGEMテーマ:読書 
はぐらかさずに、具体的に答えてください。
人はなぜ、それを読むのか。

しょせん小説なんてお話じゃないか。絵空事じゃないか。

廃館が決まった文学館。存続のために手を尽くそうとする兄。
その兄を、家業たる実業の世界に呼び戻そうとする弟。
行方不明になったままの小説家と、積極的にかかわろうとしない親族。
交錯し、すれちがう、いくつもの想い。

どうすれば伝わるだろう。いかに素晴らしいのか。人生に不可欠か。
光文社HPより

『おさがしの本は』の姉妹編ということだけど、どんな風なんだろう?と思ってたら、前作にでてた図書館員〈和久山〉が登場。しかもなんだか伝説になってる(笑)

門井さんの書く男性が好きなんですが、今回の兄弟も良かった。
兄の勤める文学館が廃館することになって、その影に弟がいるとなると、いかにも仲悪い兄弟って感じですが、そういうわけでもなくて。
お互い意地はったり、感情的にこんがらがったりしてますが、それぞれに思いやりが感じられて、いいなあって思いました。
私は天才肌?のお兄ちゃんが好きで、彼がラスト選んだ道もわりと好き。甘いばっかじゃないのが。

さて、この作品のテーマでもある「人はなぜ小説を読むのか?」
そんなん知らんよ〜。そんなん考えたくないし、考えても仕方なくね?と思いながら読んでました。
あえていうなら、こんな普段考えたことないことを、考える機会があるから?(笑)
お話の中で出た結論には、まあそういう面もあるかな〜くらい。
まあ兄弟ふたりが納得できたんならいいんじゃないのと。

作中出てきた嘘作家の設定が楽しかったです。彼の本を読んでみたくなる。
|  ◆門井慶喜 | 20:55 | comments(2) | trackbacks(2) | pookmark |
血統(ペディグリー)
評価:
門井 慶喜
文藝春秋
¥ 1,650
(2010-06-08)

JUGEMテーマ:読書

血統は、遺伝は、どこまで人間を縛るのか?

ペットの肖像画描きに身をやつす日本画家の3代目・時島は純白のダルメシアンを開発する事業へ出資するが、そこには思わぬ陥穽が

祖父、父ともに著名な日本画家で、自らも日本画を志した時島一雅は、血筋へのプレッシャーから道をはずれ、ペットの肖像画を描く仕事で糊口をしのいでいる。ある時、純白のダルメシアンの新種犬を開発中という「自称ブリーダー」森宮利樹と知り合い、森宮の事業へ出資することにした一雅だが、そこには大きな陥穽が待ちうけていた。動物パニック小説でもあり、血統の呪縛を描いた芸術小説でもある、新鋭の意欲作です。(AK)
文藝春秋HPより

なんというか、私、この作家さん好きなんですよね。
ひっかかるところがないわけではないんですが、なんだか好ましい。
今回もどこか引っかかりながらも、全体としては「でもなんか好き」、って感じでした。
あんまりこういう風に思う作家さんがいるわけでもないので、ちょっと不思議。
どのあたりからこの気持ちがやってくるのかしら??

主人公のおいおいと突っ込みたくなるようなあほボンぶり(…ではないか。でもしっかりしなはれ、とは思う。特に女性関係)。
物語前半はのんびりしてるんだけど、後半はえ、そっち?という展開。
大変な事件?に巻き込まれるんですが、その割には緊迫した雰囲気にならないのは、主人公の育ちのよさが原因?
まわりもなんだかのほほんとしてんだよなあ。

ちょっとそれぞれがバラバラな印象でしたが、ラストもまあよかったです。
お父さんとの関係が特に好きでした。ええお父さん。
|  ◆門井慶喜 | 20:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
人形の部屋 (ミステリ・フロンティア 39)
JUGEMテーマ:読書

「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は、「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうに置かれた椅子に行儀よく腰かけている少女の人形。子供らしい快活を示すように、ひょいと天を向けた少女の左足のつま先は――こなごなになっていた。破損の責任を押しつけられそうな敬典の姿を見て、娘のつばめは憤慨するが、敬典は不思議と落ち着いていて……。
きっかけは小さな謎でも、それらは八駒家の食卓の上で壮大なペダントリに発展する。『天才たちの値段』で鮮烈な印象を与えた新鋭が贈る、あたたかなタッチで描かれた愉しい連作。
東京創元社HPより

デビュー作『天才たちの値段』(文藝春秋)が素晴らしかったので(感想はこちら)、楽しみにしてた著者の新刊。

やっぱり、私この人好きだなあ。
満足満足。

専業主夫(家主か)の〈敬典〉とその娘〈つばめ〉のやりとりが微笑ましい。
ってか、こんなお父さん欲しい!!
〈敬典〉はもともと旅行会社に勤めてて、そのときから〈歩く百科事典〉とか言われてたりするんですが、その呼び名に違わぬ博識で、しかも守備範囲が広い!
基本的に私はこういう薀蓄をもりこんだ話に弱い傾向があるようですが(今回気づいた!遅い。)、この短編集もところどころに散りばめられた小ネタを大喜びで読んでました。
すっかり〈つばめ〉の気分。

前作は美術ネタでしたが、今回は万年筆やらお塩やら名刺やら、バラエティに富んでました。
まあ、もうちょっと、元旅行会社のエース社員?ならではのエピソードがあっても、って思いましたけど。

ほとんど出てこないお母さんもいい感じ。
家族で揃ってるところを読みたかったかも。
というわけで、続編をおねがいしたいものです。
…あ、『天才たちの値段』の方もよろしくお願いしたく…
|  ◆門井慶喜 | 20:51 | comments(11) | trackbacks(2) | pookmark |
天才たちの値段
天才たちの値段

『天才たちの値段』門井慶喜(文藝春秋)
美術品の真贋を舌で見分ける天才美術探偵・神永美有が西洋名画から正倉院御物まで様々な美術品にまつわる謎を快刀乱麻解き明かす
文藝春秋HP内容紹介より。

おもしろいです、これ。
オール讀物推理小説新人賞受賞作家堂々のデビュー作、ということですがはじめての単行本とは思えない出来。

なんつーか、つかみがうまいんですよ。
美術品を目じゃなくて味でとらえる男、ってのがもう興味深いし。

わりと小難しい話も出てくるんですが、私は楽しかった。
ってか短編集ってのが良かったのかな?
そういう薀蓄が長いよ〜とは気にならなかったし。
ちゃんとひとつの作品に収まってる感じで、調子よく読めました。
絵とかを実際に見てみたいと思った。

短編集のどれも面白いってのはすごいです。

シリーズ化してくんないかなあ。キャラもたってるしいいと思うんだけど。
語り手の大学教授がなんか憎めなくっていいんですよねえ。
もちろん、〈神永〉はかっこいいし。

まあ、全く違うお話でも次回作楽しみにしてます。
|  ◆門井慶喜 | 19:03 | comments(11) | trackbacks(4) | pookmark |

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