ぼちぼち

本の感想と日々のできごと

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ばかもの
評価:
絲山 秋子
新潮社
¥ 1,365
(2008-09)
JUGEMテーマ:読書

絶望の果てに響く、短く不器用な、愛の言葉。待望の恋愛長篇。

気ままな大学生と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、いつしか別れ、気づけばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。行き場をなくし、変わり果てた姿で再会した二人の、むき出しの愛。生きること、愛することの、激しい痛み。そして、官能的なまでの喜び――。待望の恋愛長篇。
新潮社HPより

冒頭、絲山さんらしいといえばらしい、ややおっさん?入った描写に、やっぱりこの人は油断してはならんと感じ、大学生と年上の女性の恋の話かと思いきや、この大学生がころころと止め処なく転がり落ちていって、おいおいどこまで…ってちょっとビックリしました。
そういう話とは思ってなかった(^_^;)

その落ちっぷり?はまさしく「ばかもの」で、ほとんど自業自得にも思えるんですが、周りに優しい人がいて良かったなあという感じ(その分不幸になっちゃった人もいるので、怒られるのはやっぱり仕方ないです)。
ってか女の人はみんな優しかったなあ。

「ばかもの」という言葉にもとげがなくって、なんだかいい感じでした。
最後のほうの二人の関係にはなんだかホッとしました。

ただ一方で、こういう闇ってすぐそこにあるのかもなと、ひやりとしました。
自分がそうなると思っていつもひやひやしてる人はいないだろうけど、気づかずに落ちることもあるのかもしれない、って思うと怖かったです。
|  ◆絲山秋子 | 22:27 | comments(2) | trackbacks(2) | pookmark |
ラジ&ピース
評価:
絲山 秋子
講談社
¥ 1,365
(2008-07-31)
JUGEMテーマ:読書

彼女の心は、何も入っていない冷蔵庫のようにしんと冷えていた――。
それでも電波は、必ずラジオを見つけて鳴らす。女性DJの心を描く、絲山秋子の最新小説。

リスナーたちが空を飛んで、スタジオの野枝のそばに座るのだった。はしゃぎながら、はにかみながら話すのだった。そして心だけを寄せて黙ってにこにこしているリスナーもいた。通り過ぎていくリスナーもいた。少しだけそこにいて、帰って行くリスナーもいた。退屈そうにあくびをするリスナーもいた。けれど、エアステーションのからっぽのブースに、たくさんの心が集まるのだった。(中略)目に見えぬリスナー、言葉を発さぬリスナーと心が寄り添っていくのを野枝は感じた。――<本文より>
講談社HPより

ちょっとひさびさの絲山さん。やっぱり好きです。

なんというか優しい雰囲気のお話。
主人公、自分でも言ってるけど、性格あんまり良くなくって、いじけてるというかなんだか閉じた人で、お話そのものは別に優しいってイメージでもないんだけど…
なんだろ?

〈野枝〉の周りの人たちが良かったです。
女医さんとか、リスナーの人たちとか、職場の人も。
〈美丈夫〉のキャラは絶妙だったような。キャラ作りがうまいよなあ…
大人の付き合いのいい部分が出てた気がします。距離感が良かった。

ラジオという媒体がなんだか新鮮で、久しぶりにラジオが聞いてみたくなりました。
|  ◆絲山秋子 | 22:21 | comments(2) | trackbacks(2) | pookmark |
ダーティ・ワーク
評価:
絲山 秋子
集英社
¥ 1,365
(2007-04)
今日もどこかで、あの人はきっと生きている
熊井はいつもギターを弾いている。もう何年も会っていないTTのことを考えながら……。様々に繋がる人間関係、それぞれが誰かへの思いを抱えながら、地を這うように生きていく、希望と再生の連作短編。
集英社HPより

なんというか病がちな連作短編集。
病的なものが苦手な私は途中で読むのを放棄しようとちらりと思ってしまいましたが、最後まで読んで良かった。

ってかはじめただの短編集と思って読んでたのが、途中でお話がリンクしだしたので「おっ」とか思ってしまいました。得した気分♪
様々な人物の日常が描かれてるんですけど、それぞれに文体とかも違って面白かった。
そして人の視線がいろいろなように、それぞれのお話で出てくる登場人物とかもちょっとずつ印象が違って興味深かったです。

装丁がシンプルで格好いい本なんですけど、その中に描かれる人たちもかっこよかった。
なんとなくずっとだらだら読んでいたいような短編集でした。
あの人たちがその後どうしてんのか、気になる〜。
|  ◆絲山秋子 | 21:13 | comments(6) | trackbacks(2) | pookmark |
エスケイプ/アブセント
エスケイプ/アブセント

『エスケイプ/アブセント 』絲山秋子(新潮社)
闘争と潜伏にあけくれ、20年を棒に振った「おれ」。だが人生は、まだたっぷりと残っている。旅先の京都で始まった、長屋の教会での居候暮らし。あやしげな西洋坊主バンジャマンと、遅れすぎた活動家だった「おれ」。そして不在の「あいつ」。あきらめを、祈りにかえて生きるのだ。―いつわりと挫折の日々にこそ宿る人生の真実を描く傑作小説。
「BOOK」データベースより

面白かった。
やっぱりちょっと変な人なのかな、絲山秋子。
今回は40才のおっさん(元活動家。ホモセクシュアル)の一人称。しっかりはまってました。脱帽。

地下から出て、一週間の旅に向かう先が京都でちょっとびっくりした。いや、活動家で京都ってのは何の不思議もないんですけど。京都出てくると思わなかったので(地元大好きなので京都が舞台と分かった瞬間好感度アップ)。またまた京都の町を思い浮かべながらの読書となりました。

時代に取り残された人間のこれから。自分自身の人生に対する諦めとかはあるんだけど後ろ向きというわけでもなくて、強い意志のようなものを感じました。
偽神父とかおばあちゃんとか周りの人たちとの関係も良かった。
寝言で姪っ子の名前を言うシーンとかなんか微笑ましかった。

「エスケイプ」と対になるのが「アブセント」。
こちらは「エスケイプ」の主人公の双子の兄弟のお話ですが、おまけな感じで得した気分でした。ラストシーンも対になってるんですね。
なんかいいなあと思いました。
|  ◆絲山秋子 | 21:13 | comments(9) | trackbacks(4) | pookmark |
沖で待つ
沖で待つ
沖で待つ
絲山 秋子

『沖で待つ』絲山秋子(文藝春秋)

第134回芥川賞受賞作。

ぺろぺろの本です。100ページちょっと。
値段も税込み千円なり。書店によっては1円おつりがくるかも。
表題作のほかに『勤労感謝の日』という短編が載っております。

雑誌で読むとか、もっと早くに読む機会はあったように思うのですが、今になっちゃった。でももっと早く読んどけば良かった、とは別に思わなかった。

絲山秋子としては、この作品で芥川賞ってどうなの、ってゆうのはもう芥川賞関係語るときは誰にでもおこることですので、言ってもしゃーないでしょう。

というか、どうなんだろう?やっぱり著者としてはちょっとずつ変わっていってるということでしょうか?(それとも変わったのは私か?)
正直、なんか可もなく不可もなく、な感じ。

私はやっぱり『逃亡くそたわけ』(中央公論新社)のが好きかも。『スモールトーク』(二玄社)も。

この人の書く男女関係は好きで、この作品でもそれはいいんだけど、文章のところどころでなんか嫌悪感を抱く表現があった。
著者に対する印象が、『ニート』(幻冬舎)で変わってしまった(読んだ人にはわかるでしょうが、あの最後の話、ふいうちで読みたくないもの読ませられた、って感じで最悪)。そのせいか、はすっぱないいかた?まあ、それほどじゃないと思う表現にもなんとなく不快に感じてしまって…

前みたいにこの作家は好きっていう気持ちで読めるのかな?と思うくらい自分の予想以上に前作の悪印象が残ってた。そのことに最もショックを受けた読書でした。
|  ◆絲山秋子 | 21:09 | comments(1) | trackbacks(3) | pookmark |

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