ぼちぼち

本の感想と日々のできごと

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地下の鳩
評価:
西 加奈子
文藝春秋
¥ 1,260
(2011-12)

JUGEMテーマ:読書 
特別な何かを求め、人々はミナミに集う

大阪、ミナミの夜。キャバレーの呼込み男、素人チーママ、イロモノのオカマ。行き場のない思いを抱えて懸命に生きる人々を描いた力作

大阪の繁華街。イキり癖と驕り癖のある、暗い目をしたキャバレーの呼び込み。若く美しいのに、いつも後ろ暗い関係に身をおくと安心する、素人臭さが売りのチーママ。2人はある雨の日に出会う。自分の想定内の関係しか築けない、現実感に乏しい2人が、思い通りにならない、予想できない関係を通して自分をさらけ出していく1篇と、同じミナミの街で、ある事件を起こしたオカマバーのママの1篇を収録。繁華街の片隅で必死に生きる人々を描いた力作です。(SY)
文藝春秋HPより

最近の西加奈子さんは、『漁港の肉子ちゃん』(幻冬舎)もそのひとつ前の『円卓』(文藝春秋)も、好き嫌いいう以前にものすごい読ませる圧みたいのを感じてて、凄いなあと思ってました。なんつーか迫力で読ませるみたいな。
で、今回はどうだろう…と思ってドキドキしながら読み始めたのですが、それほどのパワーは感じなかったです。
いつもより普通な読み心地(笑)

ただそれでも、やっぱり出てくる人たちの生命力はしぶとくたくましくて、なんだかやっぱり圧倒されました。
全然綺麗じゃないし、かっこいいわけでもないのに、目が離せないというか。

というわけで、やっぱり西加奈子さん、今後も要チェックです。すげえな。

|  ◆西加奈子 | 15:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
窓の魚
評価:
西 加奈子
新潮社
¥ 1,260
(2008-06)
JUGEMテーマ:読書

誰も、あたしの本当の姿を知らない。あたしの本当の目から、涙がこぼれた。

秋のある日、二組のカップルが温泉へ向かう。男の子のようなナツ、つるりとした肌のアキオ。明るく派手なハルナ、ぶっきらぼうなトウヤマ。一緒にいるのに違う現実を見る四人にまとわりつく、不穏な影。裸になっても笑いあっていても、決して交わらない想い。大人になりきれない恋人たちの一夜を美しく残酷に描いた著者の新境地。
新潮社HPより

変。
変な話です。
ふたつのカップルの温泉旅行の話かと思って読んでたら、どうも妙なことに。
なんだこりゃ?ってなっちゃいました。

4人それぞれの視点で一泊の温泉旅行の様子が描かれるんですが、それぞれの心の中が見事にバラバラ。
いろいろ悩みとかもありそうなんだけど、一緒にいることでは全然解決されない。ってかそういう雰囲気ではない。そもそも仲良しカップルでもないし。
どうして一緒に旅行してるのかかなり謎。
しかもなんだかお互いに対して黒いし…

途中に翌日起きた事件に対する証言が挟まれるんですが、どういうことなのかな〜と気にしながらの読書。
とはいえ、やっぱり四人の今の関係も気になり……。

夢なのか現実なのかなんだかわからんような不思議お話でした。
|  ◆西加奈子 | 21:20 | comments(5) | trackbacks(3) | pookmark |
こうふく あかの
評価:
西 加奈子
小学館
¥ 1,260
(2008-03-27)
JUGEMテーマ:読書

二ヶ月連続作品「こうふく」シリーズ第二作

ふたつの物語が、交互に描かれていく。ひとつは、結婚して12年、39歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。もうひとつは、2039年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。39歳の「俺」は、しだいに腹が膨れていく妻に激しい憤りを覚えながらも、その様子を見続ける。生まれてきた子の肌の色は黒く輝いていた――。王者、アムンゼン・スコットは、物語の最後、全くの新人レスラーの挑戦を受ける。その男のリング・ネームはサミー・サム。肌の色は黒く、その隆々たる体躯は、チャンピオンを思わぬ窮地に追い込む。リングサイドでは、ひときわ声を嗄らして応援する老いた男がいた。時を隔てて、ふたつの物語が響きあう。
小学館HPより

今日はもう一冊。「みどりの」の対をなすお話です。いや、続編か。
この本、装丁がクリスマスカラーで『ノルウェイの森』村上春樹(講談社文庫)を彷彿とさせます。

さておき。
こちらは〈緑〉ちゃんに比べるとどうもいけすかん39歳の男性が主人公。
他人からどう見られてるかが気になって仕方なくて、よく見られる自分をつくってる人。心の中では他人を上から見下ろしてる。
そんな男性が3年ほど性交渉のない妻から子どもができた、と告げられるところから物語は始まります。
ちなみに東京弁?で語られてます。

この男性の妻に対する評価に相当イライラ。まあ妻もあんまりよくわからん人なんだけど…
家でも会社でも体面ばっかり。ここまで来ると滑稽である意味笑えるかも。

この作品でも間間に違うお話が挿入されています。こちらは2039年のとあるプロレスラーの物語。

「みどりの」と「あかの」とを結ぶキーワードとしてプロレスがあるんですが(特にアントニオ猪木に対する思い入れは深そう)、個人的に格闘技の中でもプロレスって全然わからんので、いまひとつピンとこなかったかも。残念。
猪木って、モノマネでしか見たことないや…(いや、それは言い過ぎか)。

ラスト、「俺の息子!」に感動しました。良かった。
|  ◆西加奈子 | 20:47 | comments(5) | trackbacks(3) | pookmark |
こうふく みどりの
評価:
西 加奈子
小学館
¥ 1,365
(2008-02-28)
JUGEMテーマ:読書

「こうふく」二部作、二ヶ月連続刊行!

ふたつの物語が、やがてリンクする、という形をとっている本作。ひとつは、大阪に住む14歳の辰巳緑の視点を通して描かれる物語。おばあちゃん、お母さんの茜、いとこの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘・桃ちゃんで構成される家族のことや、学校のこと、気になるコジマケンのことなどがリズミカルな大阪弁で綴られていく。もうひとつは刑務所に入っている旦那との話を語る謎の女性棟田さんの物語。 ふたつの物語の共通テーマは「女の生きる道」。おばあちゃん、茜、藍ちゃん、桃ちゃん、棟田さん、そして緑の6人がそれぞれ抱える秘密や闇を紐ときながら、“女性”そのものの“性”と“生”をあぶり出してゆく、西氏渾身の勝負作です。
小学館HPより

まだ続く関西方面作品祭りです♪

1991年の大阪の下町に暮らす普通の中学生の女の子〈緑〉の物語。
女ばかりが住む〈緑〉の家は汚くっておしっこの臭いがして、そこに住む人たちも特に仕事することもなくだら〜っとしてる。でもどこか居心地がよくって、近所からいろんな人たちが入り浸ったりしてる。
この家の雰囲気ってのは、西さんの作品に流れる雰囲気かも。
綺麗なわけじゃないけど、なんかぬくたくって。
関西弁が非常にいいリズムを生んでます。

〈緑〉の初恋やら日常生活の間間に挟みこまれる女性の手記により物語に深みが。
最初は誰のことかもわからなかったんだけど、気づいてみるとなるほど、と。
みんなそれぞれに思惑とか感情とかいろいろあるんだけど、そういう思いが交わりあって世界があるのだなあ。

〈緑〉がすごく自然で好きでした。
彼女の恋は相当苦い結果な気がしますが、恋を失っても友情が深まったっていうのは良かった!
ええ子や。
|  ◆西加奈子 | 19:28 | comments(6) | trackbacks(4) | pookmark |
しずく
評価:
西 加奈子
光文社
¥ 1,365
(2007-04-20)
忘れてた
あなたがずっと守ってくれてたこと

十年ぶりぐらいで偶然再会した幼なじみ。なぜか彼女と二人で、ロスへ旅行することに(ランドセル)
会えば殺意を覚える相手、マリ。三十四歳の私にできた、バツイチだけど素敵な恋人の、七歳の娘だ(木蓮)

私たちは弱くて、かっこ悪くて、情けなくて。それでもきっと、大丈夫――
少し笑えて、結構せつない、「女どうし」を描く六つの物語。
『さくら』『きいろいゾウ』の著者、初の短編集!
光文社HPより

おお。そういえば確かに「女どうし」の話だったな、と今頃気づくワタクシ。
新作が出るたびに違う印象を受ける著者の短編集は、一冊の中でもやっぱりいろんな色があるなあと。
でも全体的に心がほわっとなる感じ。気持ちよく読めました。

表題作は童話っぽいお話でしたが、にゃんこがものすごく可愛くて素敵です。
猫がにゃんにゃんやってるのが目に浮かぶよう。
猫好きな人には絶対おすすめ。

そして「木蓮」のお話では最後に子どもと普通にしゃべる主人公がいい感じでした。
あ、最後のお母さんのお話も良かったです。
久しぶりにお母さんと話がしたくなりました。

女どうしもやっぱりいいよねえ。
ええ本でした♪
|  ◆西加奈子 | 22:16 | comments(11) | trackbacks(4) | pookmark |
通天閣
通天閣

『通天閣』西加奈子(筑摩書房)
どうしようもない人々が醸し出す、得体の知れないエネルギーが溢れている大阪ミナミ。社会の底辺でうごめく人々の愚かなる振る舞いや、おかしな言動が町を彩っている。主人公は、夢を失いつつ町工場で働く中年男と恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。八方ふさがりに見える二人は、周りの喧噪をよそに、さらに追い込まれていく。ところが、冬のある夜、通天閣を舞台に起こった大騒動が二人の運命を変えることに…。
「BOOK」データベースより

著者の本は3さつめ。
『さくら』(小学館)はいまいちぴんとこなくて、『きいろいゾウ』は結構好きだった。
で、そんな本を予想してたんですけど、想像とは違うはじまりにびっくり。だって、おっさんなんですよ。

40過ぎのおっさんと、20そこそこのおねーちゃん。
交互に語られる日常は本当にパッとしない。
この冴えない日常の描写が妙にリアルでちょっとびっくりした。すごいね、西さん。若いのに…
それぞれの視点が変わる冒頭(目覚めの時?)にあるちょっと太字の夢みたいな話もなんか不思議で面白かった(けど効果としては微妙だった気が…いまいちそこにある意味がわからないというか)。

通天閣、行った事あります。結構最近の方の話で、少なくとも社会人になってからだったと思う。
学生時代あんまり大阪にいってなかったのもあるんかも知れんけど、新世界のあの雰囲気はすごいカルチャーショックでした。入ってはいけないところに入ってしまったみたいな。
東京タワーがすらりと冷たいのに対して、通天閣はなんか生活臭がぷんぷんしますね(大体あのビリケンさん、ってなによ?)。

読んでてあの土地を、あの場所の空気を思い出しました。あの辺の澱んだ感じ…。

ラストシーンが効いてました。ほろりと来た。
たまには空を見上げるのもいいなあと思いました。
|  ◆西加奈子 | 21:41 | comments(8) | trackbacks(3) | pookmark |
きいろいゾウ
きいろいゾウ
きいろいゾウ
西 加奈子

『きいろいゾウ』西加奈子(小学館)

至福の読書はつづく。

前半の夫婦のほのぼのとしたやりとり、村人たちとの交流が好き。ごはんがめちゃめちゃおいしそうで、ビールもうまそう。私はとりあえず、熱いほうじ茶を飲みながら読みました。

後半はドキドキの展開なのだけれども、最後は静かに涙がこぼれるような、そんな作品でした。良かったです。

登場人物に共感するとかいうよりも、近くで幸せそうな二人を眺めてるような気分で読みました。あ、あと私〈大地君〉がすごく好きです。こんな9歳に告白された日には…
それにしても二人の雰囲気があやしいときはごはんの描写が全然出てこなくて(当たり前か)、人間ちゃんとごはん食べなあかんなーとか思ったりしました。

誰かと一緒にいることがとても素敵なことに思える一冊。


作中に出てくる『きいろいゾウ』は夏あたりに著者が絵も描いて絵本になるらしいです。ちょっとやらしいね…
|  ◆西加奈子 | 19:36 | comments(1) | trackbacks(1) | pookmark |

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